2008年07月07日
海人料理紀行 石垣島編
父ちゃんのマグロは
母ちゃんがさばいて
次男の居酒屋で刺身になる

石垣島のマグロ専門漁師・下地清さんと奥さんのタケさん。マグロ二人三脚で7人の子供を立派に育て、さらにお孫さんは15人。船は清さんの清宝丸。

カツオの心臓と卵と白子チャンプルー
マグロ
ゴールデントライアングル!
海人料理を求めて、まずは沖縄本島南部の漁港を回った。ちょうどユッカの日のハーリーを翌週に控えた漁港は閑散とし爬龍船だけが陽光に輝いていた。漁網を修繕しているウミンチュに「海人料理」の事を聞いてみると「ワカランサー」とのつれない返事。海人なのに「つれない」返事はいかがなものかと思いつつ漁港を後にし、石垣島に飛んだですよ。
海人歴60年で現在は、マグロ専門の漁師として現役の下地清さんの自宅を訪ねた。下地さんちのすごいところは、父ちゃんがマグロを獲ってきて母ちゃんのタケさんがサシミヤーで販売(下地さしみ店は現在はお休み)。さらに次男のひとしさんが経営する石垣島イチの人気店「マグロ専門・居酒屋ひとし」にも卸すというマグロを核とした三位一体経営。いや、もはや「マグロゴールデントライアングル」と呼べる完璧なマグロオペレーションなのである。なわけで、下地さんちに伝わる海人料理はマグロの内臓を使った料理だった。市場では流通しないマグロの腸や新鮮でないと食せないカツオの心臓や白子など釣った本人しか手に入らない、ある意味とても贅沢な素材なのである。それをタケさんは、惜しげも無く、だいたいチャンプルーにしていた。とは言え、マグロの腸は中身汁を作るのと同じぐらい手間がかかるとの事で「マグロの腸のニラいため」は食感を残しつつ魚のすり身の様な東シナ海の様な味わいでビールのつまみにもグー!「カツオの心臓と卵と白子チャンプルー」はネーミングこそ若干ゲテモノ感は否めないが白子なんてあっさりしてて優しい味わい、なによりも生命の営み一式って感じで感動的ですらあった。取材の途中、マグロ漁師の清さんがランニング姿になった体は満身湿布で六十年海人を続けることの壮絶を垣間みた。焼けた肌と刻まれた深いシワの顔からこぼれる笑みは、海人そのものだと想った。

マグロの腸のニラいため
はじめて食べたマグロの腸はコリっとした食感で味わいが濃厚で美味しかった。マグロ腹部の赤身の脂身の多い部分はシャケのムニエルな味わいデリシャス。

キハダマグロのハラガーバター焼き
(脂身の多い部分)
ひとしさんが経営する「マグロ専門・居酒屋ひとし」は石垣島で人気の居酒屋。清さんの獲ってきた新鮮なマグロを刺身やにぎりで堪能できる。人気店なので要予約

「マグロ専門・居酒屋ひとし石敢當店」・0980-88-5807 「ひとし本店」・0980-83-9610
投稿者 breakjp : 2008年07月07日 15:23