びあぶれいく
Orion
沖縄版とりびあの泉 沖縄ならではのスローなトリビアを求めて
No.006 沖縄の牛乳は946ml入りである。
本土で標準の1lの紙パック牛乳が54mlも少ないか
これは沖縄がアメリカ統治下に置かれていた名残。アメリカで日常使われている「ガロン(1ガロン=3758ml)」という単位の1/4はクォーターガロン。本土復帰する2年前に、初めて沖縄で牛乳工場が作られたが、その時入ってきた機械や容器などのサイズは全て米国製。そこで、1リットルに一番近い「クォーターガロン=946ml」で販売する事になった。それが現在まで続いている理由を沖縄森永さんに聞いた所「離島に送る輸送費を少しでも軽減するため、復帰後もそのままの単位でパッケージされているとの事」ちなみに、本土で通常500mlの牛乳パックは沖縄では473mlパックとなります。これもまたある意味、ひとつの沖縄の戦後史であります。今でもGSはカルテックスだしね。
No.007 パンチパーマは沖縄で生まれた。
パンチ!パンチはチヨッチュネー
毛質の固い、沖縄の男性の髪にあっていたことや、涼しくて?手入れがしやすいというので海洋博覧会の前後から沖縄で流行しはじめた。ちょうどその頃、理容講習会で来沖した本土の講師が持ち帰り「パンチパーマ」という衝撃的な名前で紹介し、全国的に普及していったそうです。その一番のアドバルーンがチャンピオン具志堅用高だったか?
No.008 沖縄では『しりとり遊び』に終わりがない。
沖縄しりとりはメビウスの輪

沖縄には「んむ」「んぶしー」など「んー」から始まる言葉が多いのでしりとりに終わりがない。
No.009 沖縄の日照時間は全国で5番目に少ない。
案外、曇っている!
ティーダカンカン、ファンファンなイメージがある沖縄であるが実は年間の日照時間は全国で5番目(平成12年度統計)に短い。これは1〜2月の日照時間が極端に少ない事が原因とされる。夏場に限れば一日8時間も太陽が降り注ぐ、夏場は太陽を遮る雲がないと大変だ。太陽と雲のバランスに感謝。
No.010 恩納の伊武部の由来は印部である。
殿方のB級フォークロア
那覇市の♀湖公園とならんで正式な地名ながら声をだして読む事がはばかれる恩納村の伊武部の語源は名護と恩納の境界を表す標識「印部」から由来する。
「おんなのいんぶ」あまりにもナニなため一時期「いんべ」と読み方を変えたが地元の反対にあい現在の表記に落ち着いた。一向に落ち着かないのは懲りない世の殿方なのであった。合掌。
No.011 日本の麻酔のルーツは沖縄である。
日本の麻酔のパイオニア・高嶺徳明
日本では、華岡青洲が1804年に全身麻酔を使った医療手術をおこなった。それよりも115年も前、琉球の高嶺徳明は、1689年琉球王府内にて王の世孫である当時10歳の尚益の欠唇の手術に成功している。日本でも1687年に嵐山甫安が初めて兎唇手術に成功しているが、西洋医学による塗り薬部分麻酔とされ、現在の医学に通じる全身麻酔を初めて行ったのが高嶺徳明であり、中国から学んだ麻酔技術が薩摩を経て日本に伝えられたことが実証されている。当時、徳明の用いた麻酔の主成分は朝鮮アサガオだったとの説もあり現在も究明・分析が続いているとの事である。余談であるが、徳明は尚益の手術を行う前に庶民の子らに麻酔手術を施し成功させた。つまり琉球で一番に麻酔の恩恵を受けたのは庶民の子供だったわけさ。。

鹿児島の歴史資料館から高嶺が書き記したとされる麻酔手術の秘伝書「神仙秘法」が見つかった。
高嶺徳明の11代目の子孫にあたる高嶺康二さんと孫のケイタ君。
戻る 特集トップへ 次へ
Copyright (c)2001-2002 Kobundo Printing Co.ltd. All rights reserved.